「オイ起きろチャイナ、もうHR終わってんぞ」
「・・・痛い痛い、誰アルか頬抓ってんの・・・」
「だァから起きろってーの」
「・・・もうあと10分・・・」
「おーおー、涎垂らしてみっともねー寝顔あと10分も晒すんかィ」
「…あァん?涎なんて垂らしてないアル。レディを馬鹿にすんなヨ」
「ハイハイ、解ったからさっさと起きろや」
「テメー私の安眠妨害しやがってコラ」
「悪かったなァ。涎の上に寝言まで言うくらいすっかり爆睡してたところを起こしちまって」
「寝言ォ?」
「”私、実は総悟のことが好きアル”と大告白してやしたぜ」
「は!?いっ・・・いつヨそれ!」
「てめーが今さっき寝こけてたとき」
「何時何分何秒!地球が何回まわったときアルか!?」
「んなもん知るか。それからこんなことも言ってたぜィ、”本当は私―――、”」
「あーもういいもういい、どーせぜんぶ嘘アルナ!っていうか嘘に決まってるアル嘘だと言えヨコノヤロー!」
「おや、どうしやしたか珍しく顔が赤いなァ」
「〜〜〜っ!違うネ!お、お前が馬鹿なこと言うからヨ!」




銀魂(3年Z組銀八先生)/沖田×神楽









ぶえっくしゅん!
と、盛大なくしゃみ。続けて、「あー風邪引いた」と、くぐもった声で呟いた隣のその人物に向かって、美咲はこれでもかというぐらいに眉を顰めた。

「・・・きったねーな、誰の部屋だと思ってんだよ」
「美咲さんの部屋ですね」

ずるずると鼻を啜りながら、掠れた声で棒読みに答えた翼に向かって勢いよく投げつけられたティッシュの箱は、空中で綺麗に弧を描いてその額にクリーンヒットした。

「痛っ!何すんだよ美咲てめー、角当たった!」
「なに?お前のために寄越してやったのに文句あんの?」
「ちげーよ、投げんなってーの!クリティカルヒットだったじゃねえか」
「さすがあたしだね」
「なーにが”さすが”だよ、お前はもー」
「ハイハイ、解ったからもう帰りなよ。そんで今から部屋で風呂入ってさっさと寝る。いい?」
「今から風呂入って寝る、てまだ6時半なんですけど」
「だから、今日は早く休んで明日にはちゃんと全快しててよ、ってこと」
「明日は休む気だったんですけど」
「馬鹿言わないでよ」
「おっ、珍しく心配してくれてんの?」
「当然でしょ、翼がそんなんだとあたしまで調子狂うんだから」
「・・・なんだそれ。ま、そんじゃあそろそろ部屋戻りますか」

大儀そうに立ち上がり美咲に背を向けると、後ろから、いつもよりも数倍穏やかな自分の名を呼ぶ声がした。

「ねえ翼」
「ん?」
「アンタがいない学校なんて、あたしにとっては行くに値しない、何の意味ももたないんだからね」



学園アリス/翼×美咲

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